どこまで出来るDXライブラリ


 ここではDXライブラリでどんなゲームまで作れるか、DXライブラリがどんなものかを
仮想質問人物を通してお答えしたいと思います。

A:とりあえず作れるゲームのジャンルと作れないゲームのジャンルを教えてよ。

管:一応作れないゲームのジャンルはありません。
 2Dゲームは市販のゲームと比べても遜色無い完成度のものを作成することができます。
 3Dゲームも頑張ればPS3やXbox360用のソフト並みのものを作れます・・・
 が、それをするための最低限の機能が備わっているというだけでPS3やXbox360用の
 ソフト並みの3Dゲームを作るのはかなり大変です。
  さておき、作成することのできるゲームのジャンルは、格闘ゲーム、RPG、
 シューティング、シミュレーション各種(戦略、戦術)、パラメータ上げ系シミュレーション各種
 (恋愛、育成その他)、サウンドノベル、アクション、FPSなど、なんでもです。

A:どれくらいの規模のゲーム制作を対象にしているの?

管:ブロック崩しのような簡単なゲームから市販ソフト並みの
 大規模ソフトまで作成できます。規模の制限に繋がるような仕様はありません。

A:ゲームをどれぐらい楽に作れるの?

管:DXライブラリがやってくれることは基本的な処理(画像の表示、
 3Dモデルの描画、音の再生、コントローラやキーボードの入力取得等)だけで、
 ゲームの本質に関わる部分の手助けは一切してくれません。なのでそれぞれのゲームを
 作るにはそのゲームを実現するためにのプログラムを一通り構築する必要があります。
  DXライブラリは絵や3Dモデルを画面に表示することや、効果音を鳴らすためだけに
 膨大な労力を費やさずに済ますためのライブラリなのです。

A:なんでゲーム作りが楽になるような機能をつけなかったの?

管:ゲーム作りを楽にする機能というのは基本的な機能から外れてしまいますので、
 仮にそのような機能があると、その部分だけはDXライブラリ独自の手法に縛られてしまう
 ことになってしまいます。
  これは使い方を覚える敷居を上げるだけでなく、ゲームプログラミングに慣れてからは
 独自のゲームシステムを構築する実力があってもそれを実現しようとするとライブラリの
 ゲーム作成補助機能が邪魔をするという、プログラム表現の自由度を下げるだけの存在に
 なってしまいます。なので付けませんでした。

A:ところでDXライブラリで作成したソフトはどれくらいの
  性能のパソコンで動かすことができるの?

管:3Dゲームでしたら DirectX9が動作する環境、2Dゲームでしたら
 一応ソフトウエアレンダリングコードを用意してありますのでWindowsXP以降のOSが
 インストールされている環境で動作させることが可能です。
 プログラマブルシェーダーを使用する場合はグラフィックスデバイスが最低でも
 プログラマブルシェーダーモデル2.0に対応している必要があります。

A:あるXというゲームソフトがあったとして、そのゲームをDXライブラリで
 再現したとしたら、どちらの方が軽快に動作する?

管:それはおそらくオリジナルのゲームになるでしょう。
 残念ながらそれは仕方がありません。
 DXライブラリは DirectX を意識しないでプログラムを組めるようにできているので、
 どうしても DirectX を意識して、DirectX にとって最適な方法を念頭にいれて作られた
 ソフトには敵いません。
  ただ、仮にそのソフトがゲームの仕様を DirectX の仕様に合わせて設計したような特殊な
 ソフトでしたらその速度差は数倍になってしまうかもしれませんが、一般的なゲームでしたら
 目を凝らさない限りわからない程の差だと思います。

A:要約するとDXライブラリとは?

管:独自規則が少なく自由度も高く実用性のあるライブラリです。

A:それは自画自賛し過ぎでしょ


戻る